ファイナンシャルプランナーの東京FP:FPセンス・FPマインド第166回

山田コンサルティンググループ 東京ファイナンシャルプランナーズ

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第166回(2012年2月号)「笑顔(えがお)」

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NHKの番組で、目の見えない人(眼球は正常だが目から入る情報をキャッチする脳の部分が損傷しておられ、それ故盲目の人)に人間の笑い顔の絵と無表情(能面顔)の絵と怒った顔の絵を見せたところ、見えないはず(実際に見えない)なのに、笑い顔の絵には好感情の反応をし、能面顔と怒り顔の絵に対しては「No」と言い、拒絶の反応をする状況が紹介されました。

目の見えない人に似顔絵を見せたら反応する、という不思議な現象でしたが、その時その人の目とは関係ない(繋がっていない)と考えられていた脳の全く異なる部分が反応し活性化していることが分かり、人間の脳には笑顔とそれ以外の顔に対して好悪を判断する感覚の視覚とは別のDNAが刷り込まれているらしい、と解説していました。

同じ番組で、イラク駐留の米軍がイラク民衆に囲まれた際に、米軍の指揮官が敵意の無いことを示す為に部下に向かって、「Everybody smile. Everybody smile.」と命じ米兵達が笑顔になったところ、意が伝わり平穏になった、という事実を紹介していました。

私達の体験でも人間は笑顔に接すると親近感を感じ好感情を持つ動物であることは間違いない訳ですが、視覚ではなく感覚でそれを受け取り判断出来ることと、それがDNAに刷り込まれていることをこの番組で知り、敵、味方を笑顔で判別した大昔の人類の知恵から来ている、凄い、と思いました。

日系米国人のポール氏から「日本人は完全な英語にこだわり過ぎる。実は米国人同士のコミュニケーションは言葉は半分、残りは声のトーンや大きさ、顔の表情や目、手や体の動き等で感情表現することにより伝える。つまり、言葉は日本人の思う程には重要ではない。であるから、大切な演説で原稿を読む人はいない、いるとするとその人は演説下手である。即ち目と目を合わせることは極めて大切なんだ。この点でオバマ大統領の演説は超一流だと思う。しかしそれを知らず、そのようにしない日本人は欧米人から見ると変な人に見えるので損なのだ。」と教えられ、そうなのか、と思った。

これらのことを知った今、会社の若者を見ていて感じることをここに書きたい。

人間関係がスムースで上手い奴、友達の多い奴、仕事上のファンの多い奴、多くの受注を獲得する奴は、笑顔がいい、声は大きく明るい、手や体の動きもどちらかというと大仰だ。そして総じてこういう社員はいい顔をしている。考えてみるといい顔、即ち明るい顔、温かい人柄を感じさせる顔、嘘をつかない顔、責任感を感じさせる顔、他人を何となくホッとさせてくれる顔、人の好さを感じさせる顔、凛とした顔、というのはビジネス成功の必要要素であり、こういう社員は先輩や顧客等の周りの人から自然に持ち上げてもらえるから成長の階段を駆け上ることになる。

対して、ただ黙って凝と人を見ている傾向の人はほぼ完全にその逆、と言ってよいようだ。笑顔の無い人少ない人は分かりにくく他人からすると取っつきにくい印象を与えるから声を掛けてもらいにくい、あるいはもらえないから、人脈の拡がりが少なく仕事の相談もほとんど舞い込んでこない、つまり悪循環になってしまいがちだ。全く次元は異なるけど、シーンとしている友達の家よりも、賑やかで笑い声があり会話がある友達の家なら又遊びに行ってみたくなるというのと同じ、と言ってよいだろう。

だから仕事にあっても笑顔と親しみの行動は極めて重要だ。だからこのことをちゃんと理解して欲しい、そして努めて欲しい、と願わずにはいられない。

ところで世の中には笑顔なんか必要のない仕事・職業もあるみたいだけど(研究者とか一部の職人とかでしょうか)、普通はそうじゃないってことなんですよね。

(株)東京ファイナンシャルプランナーズ
代表取締役会長 山田 淳一郎
(公認会計士・税理士・FP)